赤ちゃんの育児に中学受験から高校受験、、、東京に住むとある母と娘の奮闘記

越境入学という選択肢。親の自己満足に終わらない選択を。

  • 2020年2月8日
  • 2020年2月8日
  • 生活
  • 266View
  • 0件

東京という街に住む人間であればほとんど該当することかもしれませんが、我が家の住まいもいくつかの区に隣接していて、子供の幼稚園、小学校、中学校入学時期になると飛び交う言葉の中に必ず「越境入学」という単語が出てくることは切っても切れない運命なのかもしれません。

少なからず、私の心の中にも淡い憧れという感情が存在していましたし、越境入学させたい深層心理には子供と共に保護者が生活をする事のできない憧れの地へ送り込む一種の自己満足に近い行為が含まれている気もします。

私は生まれも育ちも現在の土地ですので、他の街が同じであるかは知る由もないのですが、東京という街はたかだか5分歩いただけで3千万近く違う土地相場になる地域が存在します。

そしてこちら側の人間としては悲しいことに、そこに生きる人々の経済格差はもちろん学力差の違いがあまりにも大きく離れていることは現実です。

そうした地域に生まれる子供たちは、ある意味選ばれた人間なのかもしれませんが、彼らと共に我が子を対等に育成してほしいと願う保護者が多い事は当然のことなのかもしれません。

子供達の可能性は無限に近いものがありますから、憧憬の気持ちを持って入学させることも多いでしょう。

私がこの東京に昔から感じる羨望と虚しい感情は、もしかすると隣の芝を常に意識させられながら育ってきたことが原因であるのではないかと思うことがあります。

もし自分が大自然に囲まれた環境で育ち、向かいの家はすごい高いだとか、あの坂の上の人たちには失礼のないようにだとかを言われて成長してこなければ、どのような人格になっていたのだろうと感じることがあります。

常識にとらわれず、もっと清らかで寛大な心の持ち主になっていて子供達も幸せだったのでしょうか。

今回は東京の複雑な背景を抱えた越境問題について取り上げていきたいと思います。

隣の芝は青い。

娘の中学受験が終わり、謝恩会の準備がいよいよ本格的になってくる頃、母親たちの会話はそろそろ持たせようかというスマートフォンと進路の話題で持ちきりでした。

有名私立進学校の御三家と呼ばれる学校の倍率はおよそ3倍、同級生の中で最も多く受験をする子が多かった公立の白鴎は7.37倍。

次に多かった小石川は6.70倍。

同級生の中で第一志望に受かった子供は、18人中わずか4人。

6年という歳月を兄弟姉妹のように成長してきた子供達のこの結果を聞いて、当時の6年1組だった母親たちのショックは想像を超えるものだったように感じましたが、半分以上が公立第一志望だった事を鑑みると、18人中4人と言う数字は悪くないのかもしれません。

絶対に受かると思われた子供が体育の実技で落ちたり、インフルエンザにかかってしまったり、人生とは本当にわからないものです。

その中から第二、第三志望へ進んだ子供は約7割。

残りは公立中へ進む事になりますが、すんなり「公立に行くんだね。」と会話が終了しない辺りが東京23区。

1クラスで歩みを揃えて生活をしてきたという事もあるとは思いますが踏み込んだ話も多かったように感じます。

「公立ならどこが第一希望?〇〇中学校?それとも〇〇区の〇〇中?倍率がすごいらしいから、一時的に住所を移そうと思っている。」

我が家の住まいの学区域にある地元の公立中が名のある公立中学校でないことから、そこへ行く選択肢は少ないであろうと前提の会話が飛び交います。

受験を選んだ家庭が地元の学区の中学校へ通うことを選ばず、越境入学を検討することは珍しくない事なのかもしれません。

我が家が越境を選ばなかった理由。

実際に受験をしなかった家庭含め、クラスからは学区域外へ住所を移したり、補欠の通知を受け取るなどして、公立中の越境入学を決断した家庭はその年3人程いました。(抽選もれも含めば2人)

隣駅にある公立中学校は同じ区内では相当な人気校でしたが、長女の負担を考えればあくまでも一般的な公立中に3年間、朝に夕に満員電車通学や部活などでの再登校を想像するだけでたまらなく不憫さを感じたものですから、我が家には初めからその選択肢はありませんでした。


我が家が越境した時の暮らしを想像してみると、、、

 

悲しむ 子供
長女
あ〜〜通うのしんどいな….もう学校辞めたいな。
ふーなみ
ふーなみ
学校行けないの?困ったなあ、、。
我が家の長女からはこんな未来が想像できました。

6年間毎日歩みを共にしてきた兄弟のような同級生たちと、涙涙の別れと共にそれぞれの進路を歩んだ長女ですが、越境問題は当事者の子供達も話題にしていたようです。

越境した子供もしなかった長女もその後の学校生活は気になるらしく、中間テストや期末テスト、通知表の結果のやりとりだけはSNSでしているようです。

そして中学1年生の夏休みに入る頃、通知表を手にした娘が確信めいた表情で私にこう言いました。

「わたし、地元の中学に行ってよかった!」

 

ほほ笑む子ども
長女
まみーまみー!えへへ、5がいっぱいだよ!!
9割テストで取れているのに評価が4だったという話しはどの人気校でも多い話です。

越境する事の最大のメリットは環境。

zyuken

私自身、娘には抽選がどうあれ中学の越境入学をさせるべきかは非常に悩みました。

私立の環境を取る事と同様の豊かさが人気公立校にはあると感じるからです。

公立中の人気校の秘密を辿って行くと最後にたどり着くのはやはり、都立日比谷高校への進学実績です。

以前記事でも取り上げましたが、公立中学校では過去4年間、1人でも日比谷高校への進学実績のある学校は605校ある中の約半数です。越境を視野に入れるような公立中学校はだいたいが毎年コンスタントに日比谷高校への合格者を輩出している事が多いようですね。

学区域を売りにした高値で取引される不動産も目立ちます。

過去に取り上げた公立御三家と呼ばれる文京区立第六中学校の進学実績は年間7人とこれは公立中の中でも実力が最上位レベルであることを物語っています。

画像参照元:不動産購入お助け【タミブロ】

こうした実績を見ていくと、毎年生徒が入れ替わっているにも関わらず一定数の日比谷合格者を叩き出すレベル感の子供が多く通う公立校へ通わせる最大のメリットは、

公立中でありながら切磋琢磨できる環境であることに間違いありません。

越境入学の意外な落とし穴。

勉強

私立に通わせるメリットが平均的な成績の子供達が集うことにより結束が高まる事であるとしたら、公立はレベル感の多様性から未知の出会いがもたらす社会経験でしょうか?

人気校には良いイメージのみを膨らましがちですが、通わせる保護者には理解しておきたいことが3つほどあります。

  • 子供達が優秀であることは学校だけの勉強でない事が多い。
  • 現在の評価は絶対評価、周りが優秀すぎると正しく評価されない事もある。
  • 裕福な家庭も多い、付き合いが無理のない範囲である環境か見定めが必要。

これは長女の友達の様子と、公立中について調べる中で得た私なりの解釈です。

子供達が優秀である場合、裕福な家庭が多い事はある程度イコールで結ばれている事も多くの人が理解していることだとは思いますが、案外本当に分かっているかというと別物です。

私は営業でエリートと言われる人たちのところへ毎日商談させられる仕事が担当になった時、ストレスから全身に発疹が現れたことがあります。

本人の身代わりになって1日そういう社会で生活してみることを想像するだけでも違います。

入学すれば安心には疑問が残ります。

以前取り上げた、御三家公立中の江戸川区立清新第一中学校は比較的に土地価格も平均的なことから学校の取組に秘密があるのかと思いましたが、行き着くところは近辺にいくつもあるインターナショナルスクールによる英才教育からの口コミが目立ちました。

幼少期から家庭での勉強に対する意識が高い子供達が集う事も多い一方で、入れれば優秀になると思った。という家庭の子供の不登校問題も多数見かけられました。

現在の公立中学校の評価は相対評価から絶対評価へ変わりました。

一般的に評価は間違いなく獲得しやすくなっている一方で、越境人気の多くの公立校からはその評価の付き方が厳しいという意見が多数あります。

できる生徒に慣れてしまう先生方も少なからず多いと思うので、評価の付き方への覚悟はしておくべきでしょう。

実の弟が歩んだ越境時代。

家

越境入学を我が家が拒んだもう一つの理由として、私の実の弟の実体験があります。

私の弟は高台にある当時は人気校であった公立校へ越境しました。

近所の公立中であれば学年1位というような子がゴロゴロいる中、勉学に励めなかった弟の中学3年間は朝夕のバス通いだけが思い出となってしまったのではないかと、今でも寂しい気持ちで当時の弟の様子を思い出します。

学校には毎日40分かけて通うという事もあり、当時弟の友達を見た事は1度もありませんでした。

人生の中でも不安を抱えやすい思春期という半分青い青春時代。

人柄次第とはいうものの、子供の自己肯定感が折られかねない環境である可能性も無きにしも非ず、じっくりと本人の心の声に耳を傾け判断をするべきなのかもしれません。

いつも側で誰よりも見守ってきた保護者が一番よくわかることかと思います。

まとめ

 

越境入学には良い面ばかりが取り上げられやすい為、今回はこの記事を書く運びとなりましたが、ストイックで向上心が強く勤勉な子供たちが揃う環境は日々身が引き締まることでしょう。

またその集団の一員であることを本人が自覚をすることで輪をかけて向上心も増し、優秀な生徒が毎年コンスタントに育成されている原因の一つである事は疑いのないことです。

子供の進路には様々な選択肢が無数に存在しますが、正解というただ一つの回答が存在しないこの問題において、後悔は少しでも減らせるよう現状を把握する事が何より大切かと思います。

長女はたまたま越境に対する意識が弱かったために地元の中学校へ通うことになりましたが、越境入学に反対という気持ちはありません。

むしろ、自分という力を試しに向かう子供達にたくさんのエールを送りたいと思っています。

次女の時にどういう選択をするのか、今から考える問題の一つです。

今回はこの辺で、

こちらの記事もどうぞ

 

関連記事

こんにちは!ふーなみです。 にほんブログ村 子供が生まれ、所帯を持つ生活に変わる時、暮らしの基盤となる土地にできる限り教育のレベルを求めてしまうのは仕方のないこと。公にはされていませんが、東京の23区には少なからず、そういう熱心な学[…]

麹町中学校
関連記事

こんにちは!ふーなみです。 にほんブログ村 東京の公立中学御三家とは?〜名門中は子供のためになるのか〜後編です。 1記事にまとめようと思いましたが、少し加熱しすぎてしまい長くなりそうでしたので前編、後編に分けさせていただきました。 ま[…]

最新情報をチェックしよう!