国立と公立どちらに進んでも、大学受験が待っている以上、高校生活で気を抜いた生活が許されるわけではないですが、願わくば本人に合った環境で有意義な生活を過ごしてほしいもの。。
根強い人気の国立附属校と人気の公立高校どっちを選ぶか、今回は数週間にわたり徹底的に調べ進学塾講師にもご意見を頂戴しました。
上位校を目指す、子供の悩みを解消できるようまとめてみました。
学力上位層はなぜ国立と公立で悩む?
そもそも学力上位層は志望校でなぜ悩むのか、一般的な公立の中学生にとってその地域のトップ公立校への憧れは漠然とあるように感じます。
「うちの子は逆立ちしても日比谷高校は無理。」(東京23区内の場合です。)中学受験直後も、口々に保護者たちが言っていた言葉を懐かしく感じます。
第一志望に敗れた中学受験組は、公立中学校のトップ争いをするメンバーに入っていることがほとんどかと思いますが、中学2年生辺りから「おや?」と思いはじめるのです。
入学当初、無理と思っていた公立トップ校をもの足りなく感じます。

その原因の一つとして、都内大手塾ではどの塾もほぼ、大きく分けて3つのクラスが存在します。
- 筑駒 開成コース(国立)
- 早慶コース
- 公立コース
悶々とする子供達の気持ちが僅かでも伝わるかと思います。
公立トップ校を目指しても塾のクラスでは一番下のクラス。


まずここで、公立トップ校が狙える子供達も逡巡するのです。
上位校はどっち?
国立高校と公立トップ校では、間に早慶クラスという難易度の高いクラスが板挟みされていることが殆どです。国立高校のハードルの高さが伺えます。
一方で、公立高校は今、私立高校の授業料無償化や、不安のベールに包まれた大学入試改革の影響から、年々人気が落ちていることが現実ですが、進学実績の高い進学指導重点校は見る限りその影響をほとんど受けていません。


2020年度の進学指導重点校(東京都の場合) 現役 大学合格
日比谷 | 西 | 戸山 | |
東京 | 25 | 14 | 9 |
京都 | 1 | 4 | 5 |
一橋 | 14 | 11 | 6 |
東工 | 9 | 3 | 4 |
国公立医 | 29 | 6 | 3 |
合計
|
78 | 38 | 27 |

2020年度の国立附属校 現役 大学合格
筑波大駒場 | 筑波大附属 | お茶の水女子 | |
東京 | 72 | 23 | 2 |
京都 | 0 | 6 | 3 |
一橋 | 2 | 7 | 1 |
東工 | 2 | 11 | 4 |
国公立医 | 17 | 5 | 4 |
合計
|
93 | 52 | 14 |


上位校を偏差値表で計ることより、進学実績をみていくとその学校の中身が見えてくる気がしますね!
ポイント!
国立附属高校と公立高校では受験対策を行っていく上でかなりの開きがあるように感じますが、その学校によると考えた方が良さそうです。
塾でも進学先の難易度としてこのように言われました。
(首都圏 女子の場合)
- 早慶
- 日比谷
- お茶の水女子
中学入学当初、女子のお茶の水と言えば最高峰のイメージがありましたが、進学実績から見てもイメージとは少し違う印象を受けますね。
公立トップ校だけを目指す時、国立対策は不要?
公立校と国立校の共通点は大学受験があるということ。
私立附属を選ぶ以外、受験のゴールは大学にあります。
となると、最終的に見ている先はどちらも大学受験ということになります。
公立トップ校は確かに学校の勉強だけでも頑張れば手の届く学校です。
わざわざ無理をして国立や早慶の対策にまで手を出す必要は高校受験だけを見ればないでしょう。
しかし、公立トップ校と国立校を目指す多くの子は、早慶も腕試しとしてチャレンジしていることが大半です。
実際に中学1年時から何度も日比谷高校に足を運んでいますが、尋ねた生徒のほとんどが「早慶を受験した。」と語ってくれました。
これは、どういうことかというと
ということになります。
私立上位校は内部生がすでに先取り授業を中学時に行っているため、高校受験組が内部生に遅れを取らないために高校範囲を入試で試される事になります。
入学後、困らないための対策でもありますが、公立トップ校へ入学する生徒は高校範囲も勉強してきていることになるんですね。
ちなみに。。。
2019年度の長女の通う塾の受験校と合格校の一覧がこちらです。
◎が進学先となっています。◯合格。×不合格。△補欠。▲は一次のみ合格。▼は補欠不合格。
この表を見れば受験生のリアルな勉強の実態が見えてきます。
トップ校を目指す子のほとんどが国立、公立、私立を受験しています。個人差はあれど高校範囲の勉強してきている子が大半と言えるでしょう。
最終目標が大学受験である以上、都立トップ校を目指す場合でも高校範囲の勉強までして入学というのがマストなのかもしれません。
国立附属の人気が危うい?
我が家は私立を第一優先に考えてきましたがここにきて、志望校を今一度再検討することになりました。その話しはまた別に書いていきます。
国立と公立の進学について塾講師に本音を聞いてみました。


家から近いから、ですかね。




進学指導重点校は入学当初から学校で大学進学を意識していますから、モチベーション的にプラスなこと確かです。
一方で、国立附属は自らが主体的に勉強が出来る子が向いています。授業も面白く、有意義に学校生活を送ることができると思いますよ。
まとめ
今回は我が家で感じた疑問を記事にしました。
大学進学に焦点をあてる場合、公立高校に進む選択が一歩リードしているように感じました。
しかし、だからと言って公立生が1年時から塾なしかというとそうではない事が度々学校訪問をした事で分かっています。
足を運び自分の肌に合うと感じた学校に進学する事が一番です。
それにしても、筑駒の別格感、、さすがですね。
国立、公立の比較対象に上がらない学校だということも重々納得できました。
今年は学校見学も不自由がありますから参考になれば幸いです。
今回はとにかくずっと悶々とする我が家の進学先のことについてお話ししていきたいと思います。 中学受験にさくら散り、高校受験を選んだ時点で目指すべき最終学歴はMARCH以上がいいなぁ、、くらいには思っていたものの。 中学に入[…]