私はこのブログを書くにあたって、親子共に希望を失って欲しくないという強い想いがあります。
たまたま子供をひとりをここまで育てたくらいで何が分かるかという意見をお持ちの方もいるでしょう。
本当にそれはそうで、まだポテンシャルすら未知の次女の成長の行方に不安がないこともありません。10年後の今頃、また新たな悩みに揉まれて新しい気づきもあることかとも思います。
けれど私は長女がどうしても秀でた賢さを持ち合わせている特別な子とはお世辞にも思えませんし、どちらかといえば一般的な頭脳の持ち主であると昔から思っているのです。
ですので、中学に入学するまで私も長女も特別扱いをされたことは一切なく、至ってクラスの中にいる普通の生徒と母親でした。
それが中学に入った途端、
長女は学校では行事に引っ張りだこで、保護者会へ行けば
どういう生活をしている?
どういう勉強をしている?
どこを狙っている?
など知らない母親からも質問責めにあう状態です。
「長女は昔から長女で何も変わっていない。」
これが私の心の回答です。
特に、何もしていないし、ただ小学校の頃からの生活を継続しているだけです。
私にできることと言ったら、毎日の食事の用意に身なりを整えてあげることくらいで他の母親と何も変わったことはしていません。
ただ一つ称賛できる事があるとすれば中学受験後、一度たりとも途中退場をしなかったということです。
日々待ち構える全ての模試という戦において、一度たりとも離脱し背を向けた事はありません。
その時々の結果がどうであれ、これは今を支えてくれている力であると思っています。
普通の子でも早慶は目指せるんです。
私は小・中学生の保護者は子供の前で「早慶なんて目指さなくて良い。普通でいいからそれなりになってね。」と、子供の学力にバーを貼りかねない乱暴な言葉を使わないで欲しいと思っています。
これは「MARCHに入ってくれれば十分。」などの言葉も同じです。
どんな優しい響きの言葉だったとしても、できれば避けてほしいと思っています。
見えない「バー」を貼られれば潜在的にその辺りの学力で勉強はやめればいいと思ってしまうのではないでしょうか。
現代の子は何故だか刹那的な子が多い、、
日本の経済を象徴するように、ここぞと言う場で奮起するパワーある子どもが少ないように感じます。
「早慶」はこの場合あくまで例えですが、早慶を目指さなくて良いという親の気遣いすらも
「早慶は夢なのだ。」
と暗示をかけるような言葉と捉えられても仕方ありません。
この時期の子供は男女ともに口数が減っていき、つい保護者側の一方通行な会話になりがちです。
はじめから志が高いお子さんは志望校へまっすぐ向かっていけるかもしれませんが、まだ伸び代の分からない我が家のような場合にできる事は、「勉強ができることの人生の豊かさ」を伝え志望校などはある程度絞らないことの方が有効であると思います。
親にも想像のつかない子供の可能性のバーは設定不要です。
駿台模試の300位をどう捉える?
手元にある個人情報をこのブログに載せる事はできないのですが、長女の通う進学塾のクラスの成績は全員が全国模試である駿台模試300位以内です。
同じクラスで一番優秀な子で50位以内(駿台模試2019.11.23実施 偏差値71)。そこから約300位(駿台模試2019.11.23実施 偏差値64)までの子供達10人ほどが6クラス中、最上位にいる子供達のレベル感です。
そして、土地柄ということもありますが
最上位クラスは9割が公立中高一貫校の受験敗退組です。
私のブログは公立中を受けるご家庭も多く見られていると思いますので、是非このことに希望を感じてもらえれば嬉しいと思っています。
ちなみに残りの一割は御三家を蹴って公立中へ進んだ子です。こちらは言わずもがな実力最上位です。
附属校の方が難易度的にひねった問題や高校の範囲が入ってくることもあり、難しい事に間違いはないですが、この最上位クラスでは附属校を目指す子供の方が少ないのです。
一つ下のクラスに所属する子ども達の方が、女子では高校受験最難関と言われる慶應女子の志望率が高く、男子も早慶志望者が圧倒的に多い。
実際の進学率も毎年の実績を見る限り、上から二番目のクラスの附属進学が多い事がわかります。
中学受験の難易度とは全然違うんです。
画像参照:asahi.com
我が家がこれから先、どの学校を志望するかは正直まだ迷っています。
しかし、小学6年生の頃あんなに高嶺の花だった豊島岡女子が今や合格圏であったりします。
本当にそのレベルの学校に長女が進学できるのか、、。
それは受験して、結果を受け取るまでは正直分かりません。
ただ、浮かれた母が根拠なしに語っているのではなく、今までの模試の累計判定を見る限りでは90%の確率で合格可能と出ています。
それを見て、この芯まで冷える季節の匂いを感じた時、私は少し胸に込み上げてくるものがあります。
まだ一回りもふた回りも小さかった幼く頼りない我が子の背中に、どれだけの重圧がのしかかっていたのかと、、。
中学受験はあまりに厳しい戦だったのだと思い知るのです。
ちなみに駿台模試の偏差値55は東栄を併願推薦できる。
ところで埼玉東栄という学校を皆さんはご存知ですか?
私は中学に入るまで知りませんでした。
埼玉では有名な進学校で一般公開されている偏差値は73〜74。
校舎も綺麗で学習環境は充実しており校長先生の評価がすこぶる高い、そして要の生徒の質も好評です。
このレベル感の学校の確約が駿台模試の偏差値55で取れると知り、私たち親子は少しホッとする想いでいます。
子供たちはまだ原石です。
中学受験で終わりにしたいという親を、私は価値観の違いから「勝手」であると思います。
これを読んでくださる皆さんが、どういう環境で、どういう事情で中学受験をされているかは分かりません。
ですが、「AIができたから勉強ができても仕方ない。」「学歴があっても仕方ない。」これらの言葉が持て囃されている今でも間違いなく、勉強は続けた者に選択肢を広げます。
勉強する事がかわいそう、というのは理解が追いつかなかった人の言葉なのだとつくづく思います。
ある一定のラインを超えてしまえば勉強が楽しくない子はいません。
人のわからない事が出来ると言うことは一種の快感に変わります。
私たち大人と違い、子供達の選択肢は無数です。
お子様も親であるあなたも、どうか希望を持って新しい戦へと出陣されてみてください。
案外イージーモードかもしれませんよ。
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